自撮りをしていると思ったら盗撮していた港区の犯罪者がお茶の間を賑わしているが、自身もシェアハウスに憧れてしまった意識高い系の人間で、三軒茶屋のシェアハウスにかれこれもう3年近く住んでいる
三軒茶屋のシェアハウスは渋谷や新宿で働く海外の方が多く住まれていて、日本人もいるが大体の奴は俺と同じ”シェアハウスに住む”がゴールの指示待ち人間が多く、無理やり某テレビ番組の様にアリもしないカメラを意識して田舎出身なのに標準語で振舞うというL5な症状を見せている
自分から発信出来ない人間はどこに行っても主役にはなれない
そんな事は子供の頃から解っていたが、
住みだした当初は金を返さない隣人と毎日テキーラを飲みながらRaveパーティをする外国人に苦しめられ現実は非常に残酷なものだと思っていたのだが
何故かこのシェアハウスから出ていく気持ちがない、働きたくもないし傷つきたくもないし実家に戻りたくもないし、そして、言い訳に言い訳を重ね続けて肥大していくプライドを守る為、自身の居場所を確立する為に試行錯誤した結果
長老というポジションを手に入れる事が出来た。
長老とは、所謂 見送り人であり、つまりはキューピットなのだ。
こういうトコに来る女性というのは大体が自分を見失っており、話をする事により全てを解決出来た気になってくれ実行してくれる、非常に扱いやすい人たちで、男性は外人を除いて俺のように環境に身を委ねればなんとかなるという甘すぎる考えの持ち主。そこで長老の出番である
長老の朝は早い、住人に顔を覚えてもらう為に朝の掃除と挨拶は欠かせない。アロマを体に塗りたくり匂いで俺の存在をパチンコ屋の芳香剤のごとくイメージを植え付ける
長老の昼はおひるね、だって、みんな仕事に行っているから暇なんだもん!!
長老の夜は遅い、話を聞くだけで感謝をされるので自分から聞いて回る、そして女性からの相談を優先してネットで予習と復習をしなければならない
あぁ、ほんとうける
いい年齢こいた男も女も悩んだふりをするのが非常に得意だと思うわ
なので、無責任に相談にのって指示をする
現実を見ずに客観視ばかりしている人は傷つかない
むしろ、上手くいかなかった自分にすら酔える希少種である
なにより、そいつが失敗しても 俺は傷つかない
そして、そいつが失恋を理由に退去になったとしても 俺は損をしない
なのに、うまくいったなら 自分で噂を流して長老の名誉がうなぎのぼり
なにこれ、長老最強じゃね?
長老の仕事を終えるとそのままメンズエステに行ってリフレッシュ
長老としての職務をこれからも頑張ろう明日への活力になる
必要とされる場所があるのはとても有難い・・・
今月も沢山頑張ろう
あっ
今月は仕送り多めに貰わなきゃ
(43歳 自称俳優)