昼は新宿でOL、夜は渋谷のメンズエステのセラピストとして
二足の草鞋をはいた生活にもなれた頃の体験談です
「お疲れ様でした~」
『お疲れ様です、今日も指名とれて順調だねっ☆』
「ありがとうございます、ようやく慣れてきました」
『おさわり坊やは~?』
「甘嚙み、手越(手を腰)、ぶりっこちょーーっぷ♪ですねっ」
お店のスタッフの方とも気さくにお話も出来るようになり
楽勝とは思わないけれども、それなりに成果が出ていたある日の事です
『お客様の言いなりはダメ、目の前の餌に喰いついたら次はもっと要求されるんだからね』
「すみませんでした、気を付けます」
他のセラピストが怒られていました
そのセラピストが自分のルームに帰った後に
それとなく理由を聞いてみたのですが
『あの子さぁ、ぷらす5000円でサービスしちゃったんだよねぇ』
その時は、そうなんだ~ 最低な人もいるんだな程度に思っていました
いざ自分が指導を受けた時に
頭の中でクエスチョンマークが溢れたのが強く印象に残っています
そして、その一週間後
退店を決めた当日のお話です
私が事務所に顔を出してすぐ
少し興奮気味の店長さんが詰め寄ってきたのです
『昨日休んだ理由なんだっけ?』
「すみません、寝坊と体調不良です」
『最近たるんでるんじゃない?〇〇さんから密着が足りないってクレームきてたよ』
〇〇さんは私と連絡を取り合う仲なので
すぐに、LINEで謝罪という名の営業メールをすぐにしたのですが
ピロン♪
〇〇様からのご返事です
そんな事言ってないと返ってきた
そして私からのLINEがとても嬉しかったのか続けてメッセージがくる
ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪
ここで、少し違和感がありましたが
取り敢えず準備しなきゃなので返信は後回しにして
事務所を後にしてルームへ向かいひと段落して
さぁ、可愛い可愛い〇〇様にお手紙かきましょうね~とスマホを取ったのですが
そこで、一つ気になる文章がありました
既読スルーは酷くない?
あっ・・・
なるほど、そういう事か・・
昨日さぼって彼氏とデートしたから怒ってたんだ・・・
そういえば・・・
どうして事務所とルームは離れているのに
あのセラピストがお客様からお金を別で頂いたのが解ったのか
犯罪行為をする人という理由のおかげで
結論はすぐに出ました
うんっ!!早退して辞めようっ!!
(23歳 上京物語のラストは三茶で散ろう)